今回の合宿地は、石川県七尾市。
合宿の旅程などを、参加者ごとに紹介します。
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3月12日 | 東北福祉大前<仙山線>仙台<はやて95号>一ノ関<大船渡線>気仙沼<気仙沼線BRT>南気仙沼(市立病院前)<気仙沼線BRT>柳津<気仙沼線>前谷地<石巻線>石巻<仙石線>矢本<仙石線代行バス>松島海岸<仙石線 快速>仙台<仙山線・奥羽本線 快速>山形<奥羽本線>米沢<快速べにばな>坂町<羽越本線>村上<羽越本線・白新線 快速>新潟<信越本線>新津<羽越本線>新発田 |
3月13日 | 新発田<寝台特急あけぼの>高崎<上越線・吾妻線>大前<吾妻線・上越線>高崎<信越本線>横川<JRバス碓氷線>軽井沢<しなの鉄道>小諸<しなの鉄道・信越本線>長野<信越本線>脇野田 |
3月16日 | 脇野田<信越本線>直江津<北陸本線>富山<富山地鉄高速バス>車中泊 |
3月17日 | 車中泊<富山地鉄高速バス>梅田<阪急電鉄京都本線>十三<阪急電鉄宝塚本線>三国<阪急電鉄宝塚本線>庄内<阪急電鉄宝塚本線>梅田 |
3月18日 | 大阪<東海道本線・湖西線・北陸本線 新快速>敦賀<北陸本線>福井<北陸本線>小松<特急サンダーバード17号>金沢<北鉄奥能登バス>穴水此の木<北鉄奥能登バス>穴水駅前/穴水<のと鉄道>和倉温泉/和倉温泉駅前<北鉄能登バス>和倉温泉 |
3月19日 | 和倉温泉<北鉄能登バス>能登食祭市場<ななおコミュニティーバスぐるっと7>七尾駅前<七尾線・北陸本線>東金沢<北陸本線>富山<北陸本線>直江津<普通妙高6号>脇野田 |
3月25日 | 脇野田<信越本線>高田<快速くびき野1号>新津<信越本線>亀田<信越本線・磐越西線>会津若松/会津若松駅前<まちなか周遊バスハイカラさん>会津若松駅前/会津若松<快速あいづライナー4号>郡山<東北本線>福島<東北本線>仙台<仙山線>東北福祉大前 |
3月12日
まずは一ノ関へ向かい大船渡線で気仙沼へ。気仙沼からは気仙沼線BRTで、津波被災から2年が過ぎた沿岸部を南下します。気仙沼線は東日本大震災で被災し一部区間が不通となっていましたが、暫定運行として2012年に不通区間をBRT方式により運行を再開しています。まずは南気仙沼で途中下車し、南気仙沼駅跡地周辺を歩きました。BRTの停留所は元の南気仙沼駅から離れた県道26号線上に位置しており、名前も「南気仙沼(市立病院前)」となっています。BRTを降りた場所は津波の大きな被害はなかったようでしたが、駅跡地の方へ歩き大川を渡ると明らかに雰囲気が違うのが分かりました。
しばらく歩いていると、周囲は殆どが土台を残して更地になっている中で一軒だけ、修理して人が住んでいる家の住人と話すことが出来ました。二階の半分まで浸水したという当時の話は実に重みのあるもので、その状況を丁寧に伝えてくださる様子をよく覚えています。詳しく話を聞きたいところでしたが時間が迫ってきてしまったので、お互いに感謝の意を交わしその場を後にしました。
ふたたびBRTで海岸線を南下する途中にも、津波によって更地になった土地にぽつりと鉄筋だけ残った建物や破壊されたままの基盤構造物が随所に見られ、沿岸部の復興はまだまだこれからなのだと認識することが出来ました。
柳津でBRTを降り、鉄道で前谷地、石巻と乗り換え、矢本から高城町までは震災により仙石線の列車運行が再開していないため代行バスに乗車します。この区間でも津波被害の一部を見ることが出来ました。野蒜駅で倒れかかった架線柱がそのままになっているのが印象的でした。
仙台に到着し、そば屋で軽食を取って少々休憩し、針路を実家の方向へ向けます。乗車したのは仙山線の快速列車。乗車日の時点では仙山線で1往復しか運用が残っていなかった719系電車による列車です。この運用も3月16日の改正により消滅し、719系の仙山線での運用はなくなったようです。
暖かい夕陽を受け、急行型電車から流用された台車や柔らかい座席に揺られているうちに寝てしまい気が付くと山形でした。ここからはひたすら普通・快速列車に乗り続け日付が変わる少し前に新発田に到着しました。
3月13日
1時過ぎ、やってきた寝台特急あけぼの号のゴロンとシート車に乗車します。シーツなどのリネン類を設置していない代わりに寝台料金不要で寝台を利用できます。横になって寝ることさえできればよく、移動費を安く済ませたいという身にはありがたい車両です。とはいえ、暖房がききすぎていて快眠できないまま、降車する高崎に着いてしまいました。
朝食をとるなどして1時間ほど時間をつぶし、吾妻線の始発列車に乗車し大前に向かいます。吾妻線は吾妻川の八ッ場ダムが完成すると現在の路線の一部が水没するため、一部区間で付け替え線が建設されています。往復乗車し、既に完成したようである付け替え線の立派な斜張橋やアーチ橋を眺めることが出来ました。両側に飛び出た角の様なものが特徴的な中路アーチの第三吾妻川橋梁が格好良くて気に入りました。
新線の構造物だけでなく、現在線に存在する「日本で最も短いトンネル」として知られる樽沢トンネルや年代物のトラス橋なども見つけながら楽しむことが出来ました。
高崎に戻り、信越本線で横川、碓氷峠をJRバスで抜け、軽井沢からしなの鉄道を利用します。小諸まではこのダイヤ改正で引退した169系の普通列車に乗車。車内は鉄道ファンと思しき客が半数以上を占めていて賑わっていました。小諸に到着すると中線には国鉄色の183・189系が。昨年の信越本線特急あさま復活運転に伴ってあさま色から塗色変更が行われた編成です。以前日本海側から帰省した時は直江津の留置線でこの編成が出迎えてくれたので、同じ状況にびっくり(笑)ファンサービス旺盛なしなの鉄道、169系の種別幕を回して「急行」表示にするなど面白い光景もありました。
小諸からは信州色の115系を乗り継ぎ、実家へ帰りました。
3月16日
この日は夜に実家を出発、列車で富山へ。富山地鉄高速バス梅田行に乗車し翌日を迎えました。
3月17日
定刻より10分ほど早い6時30分頃梅田に到着。この時間の街はやはり人が少ないですね。
この晩泊まるホテルに荷物を預け、梅田から阪急電車に乗車します。関西の私鉄の事はまだよく分かりませんが、マルーン色に統一された車体に落ち着いた雰囲気の阪急は私の好きな路線です。梅田はターミナル駅特有の櫛形ホーム、綺麗に並んだ様子がいいですね。
宝塚本線の普通列車でまずは三国駅に降り立ちました。吹田市出身のシンガーソングライターaikoが2005年に発売した17枚目のシングル、また同年発売の6thアルバム「夢の中のまっすぐな道」に収録された曲のタイトルとしても有名な駅です。aikoの出身小中学校・高校、よく行っていたという店があり、それらを巡りました。この辺りは伊丹空港に近く、航空機が低空で飛んでうるさいため学校は窓を開けることが出来ず冷房完備だったというエピソードの通り、ひっきりなしに真上を航空機が飛んでいました。写真はGAROというCDショップで、aikoが初めてCDを買った店ということでテレビにも出てきたことがあります。三国駅発売時に書いていったと思われるサインが2枚飾ってありました。ポスターを貼ってあったり、DVD予約の1番上の場所にaikoを持ってきてあったりと大切にされている様子が伝わってきました。
続いて1駅隣の庄内に場所を移します。こちらもaikoゆかりの地。NHKの番組SONGSにaikoが出演した時にロケで訪れた市場に行こうと思っていたのですが、どうやらこの日は定休日…。また次の機会に来ることにします。昼食に商店街でお好み焼きとたこ焼きを買って食べました。
梅田に戻って、西に向かって少し歩いてみます。3月16日に機能を百済貨物ターミナルに移されたJR貨物の梅田駅周辺は再開発工事がたけなわでした。その梅田駅横の地下道を通り、梅田スカイビルに入り空中庭園と呼ばれる地上173mからの展望を楽しむことにしました。
展望台からは景色を360°見渡すことが出来ます。写真は眼下に淀川を見て北大阪の街を眺望したもの。さっき行ってきた三国駅もここから見えました。晴れて視界が通れば遠くに北摂の山々も一望できるようですがあいにくの靄。それでも阪急の電車が模型のように小さく動いているのを見ることが出来ました。最近買ったカメラのプログレッシブファインズーム60倍すごいなーなんて思いながらバスを撮ったりして遊んでこの日は終わり。
3月18日
やってきた合宿当日。ホテルから大阪駅へ歩きながら運行情報を確かめると、悪天候で北陸本線で運転見合わせの区間があるとか。不安を感じつつも予定の新快速に乗っているとマキノ駅で暫く抑止。これを発端に運転はしているものの大幅な遅れに巻き込まれ、金沢から先の接続に間に合うか分からない状況に。このまま普通列車に乗っていては間に合わず、後続のサンダーバードに乗り換えて小松か松任で今乗っている普通を追い越せばギリギリ間に合うだろうと判断し、小松で乗り換えました。
建設中の北陸新幹線白山総合車両基地を初めて目にした直後の松任で案の定普通列車を追い抜き、金沢に到着。東口へ走ってなんとか輪島行の路線バスに乗り継ぐことが出来ました。穴水此の木、穴水駅と乗り換えてのと鉄道の列車で和倉温泉に到着し、無事に他の参加者も合流。夕食の海鮮丼はとても美味しかったです。
3月19日
朝は少しゆっくりして旅館を出て、能登食祭市場に寄ってお土産を買うなどして少々観光。前日までの疲れがあったので午前中に七尾を出て実家へと帰りました。能登半島には良く晴れる季節にまた訪れてみたいものです。
3月25日
実家から仙台へ戻る日。今回は磐越西線経由で仙台へ向かいました。いつもは所要時間などの理由で米坂線や新幹線を経由していたのでこのルートは初めて。会津若松で時間があったのでまちなか周遊バスで1周しました。城下町の道をくねくねと抜けたかと思えば少し山に入り温泉街にも寄るなど色々な景色が楽しめる路線でした。
会津若松駅からは快速あいづライナーに乗車。駅で買った「会津のおばあちゃん」という弁当を頂きました。その名の通り、おばあちゃんが作ってくれたような素朴なおかずがたくさん入った美味しいお弁当でした。
郡山から先は普通列車を乗り継ぎ、自宅へ帰りました。これで全行程が終了となります。
今回の合宿では津波被災地や吾妻線付け替え線の見学をしたりaikoの地元を訪ねたりと、各方面で少しずつ知見を広めることが出来たのでよかったのではないかと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。