2012年 夏合宿

今回の合宿地は、島根県鹿足郡津和野町。

合宿の旅程などを、参加者ごとに紹介します。
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参加者 ことでん 常磐特快 アルプス 535
ガイシ 無口 朱鷺 LP42 みのり

535

8月7日 仙台<東北本線普通>郡山<磐越西線普通>会津若松 <磐越西線・信越本線快速[あがの]>新津<信越本線快速[くびき野2号]> 長岡<上越線普通>越後中里<上越線普通>水上<上越線普通> 高崎<高崎線普通>大宮<東北本線普通>久喜
8月18日 久喜<東北本線普通>大宮<埼京線快速>新宿<快速[ムーンライト信州81号]>車中泊
8月19日 車中泊<快速[ムーンライト信州81号]>白馬<大糸線快速>南小谷 <大糸線普通>糸魚川<北陸本線普通> 富山<北陸本線普通>金沢<北陸本線普通>福井<北陸本線普通> 敦賀<湖西線普通>近江今津<湖西線普通>山科<東海道本線新快速>神戸<山陽本線普通>垂水
8月20日 垂水<山陽本線快速>姫路<山陽本線普通>倉敷<山陽本線普通>糸崎<山陽本線普通>宮島口<宮島航路>宮島<宮島航路>宮島口<山陽本線普通>岩国<バス>錦帯橋<バス>岩国<岩徳線普通>徳山
8月21日 徳山<山陽本線普通>新山口<山陽本線普通>下関 <鹿児島本線普通>小倉<鹿児島本線普通> 門司港<船>唐戸(下関)港<徒歩>下関<山陰本線普通> 小串<山陰本線普通>長門市<山陰本線普通>益田<山口線普通>津 和野
8月22日 津和野<山口線普通>益田<山陰本線快速[アクアライナー]>米子<山陰本線快速[とっとりライナー]>鳥取<山陰本線普通>浜坂<山陰本線普通>豊岡<山陰本線普通>福知山<山陰本線普通>園部<山陰本線普通>花園
8月23日 宇多野ユースホステル前<京都市営バス26系統>西ノ京円町<徒歩>円町 <山陰本線快速>嵯峨嵐山<山陰本線普通> 円町<徒歩>西ノ京円町<京都市営バス205系統>北野白梅町<徒歩> 北野天満宮前<京都市営バス203系統>北野白梅町<京都市営バス系統忘却>金閣寺道<徒歩>金閣寺前<京都市営バス59系統>竜安寺前<京都市営バス59系統>御室<徒歩>北野白梅町<京都市営バス系統忘却>銀閣寺道<徒歩>銀閣寺前<京都市営バス100系統>清水道<徒歩>清水五条<京阪本線準急>伏見稲荷<徒歩>稲荷<奈良線普通>京都<東海道本線新快速>野洲<東海道本線普通>大垣<快速[ムーンライトながら]>車中泊
8月24日 車中泊<快速[ムーンライトながら]>東京<忘却>上野<東北本線普通>久喜

東北大学に入学して最初の夏休み&最初の鉄研合宿。フツーに特急やら新幹線やらを使って旅行するのもいいが、「金は無いけど時間はある」学生という身分を存分に味わう旅行をしたい!!という訳で、僕の最初の鉄研合宿は全行程普通列車での旅となった。また、今回は帰省も含めて全行程弟と一緒。(一人だと何となく心細いし。)

8月7日
 青春18きっぷを使い、仙台7時01分初の普通郡山行きに乗車。入線の時701系の顔が見えて一瞬ヒヤッとしたが、(701系はロングシートの車両で旅行向きではない)後ろにクロスシートのE721系がついてたので一安心。まずはこれで郡山へ。郡山から磐越西線に乗り換え、会津若松まで。磐越西線カラーの719系だった。会津若松からは再び磐越西線。快速あがの号新潟行きに乗る。キハE120系とキハ110系の混結編成だった。僕らはキハE120系側に乗車しクロスシートに陣取った。前に水郡線のキハE130系に乗車した時も思ったけど椅子…固いなぁ…でも磐越西線、景色は最高。

磐越西線の車窓

森の中を阿賀野川に沿って走る感じでまさに「森と水とロマンの鉄道」という感じだった。そんなこんなで新津に到着。もう13時過ぎだったのでとりあえず昼食を駅前のデイリーヤマザキのおにぎり2個で済ませ、駅で列車の写真を撮って暇つぶし。その後信越本線快速くびき野2号で長岡へ。長岡に到着し駅の電光掲示板を確認すると上越線の越後中里行きがあるようだ。予定ではここ長岡で上越線の水上行きまで待つはずだったが、長岡で暇をつぶすよりも越後中里で暇をつぶそうということでこれに乗って越後中里で降りる。駅前にはスキー場だかゴルフコースだかが有り、周りも山に囲まれているのでなかなかにいい景色が楽しめた。

越後中里

1時間ほど走り回ったりして遊んで、当初の予定で乗るはずだった水上行きへ乗車、あとは普通に電車を乗り継いだだけなので説明は割愛する。

8月18日
いよいよやってきた鉄研夏合宿。久喜駅に21時10分に到着。このまま列車に乗ると新宿で1時間30分ほど待たされるのは目に見えていたが、待ちきれずに出発。普通電車上野行きE231系に乗車。大宮で降り、埼京線快速電車に乗り換えて新宿に22時15分に着く。新宿発のムーンライト信州81号は23時54分発なので、案の定することもなく暇である。 そこで弟と相談し、じゃがりこを食べたり電車の写真を撮ったりしながら時間を潰すことに。そんなこんなでムーンライト信州189系あさま色6連が入線、これに乗車。一日目終わり。

8月19日
ムーンライト信州は快速で夜間減光せずあまり寝付けないので、外を見ながらうつらうつら状態が続く。松本到着の車内放送で完全に覚醒し、大糸線内の車窓を満喫。外に見える山が最高にきれいだった。白馬に5時39分に到着。次に乗る電車まで3時間少々時間があるがここで何するかは全く決めていなかったので、とりあえずでかい山がある方向に歩いていく。

白馬の山

途中ローソンがあったので、朝食をおにぎり2個で済ます。山の麓までいくと「八方尾根ゴンドラリフト」なるものを見つけたので、とりあえず一番近い兎平まで乗ってみた。チケット代は往復で1600円。兎平は朝早い時間だったこともあって気温が低く、空気がうまいように感じられた。また、山の急斜面で牛の放牧が行われており、登山客を驚かせていた。しばらくしてゴンドラで山を下りて再び白馬駅へ戻り、電車が来るまで足湯に浸かったり自宅から持ってきたスルメやらあられやらを食べながら待つ。快速南小谷行きに乗車し南小谷で降りる。ここからJR西日本の管轄に入るということで、キハ120系の普通糸魚川行きに乗車。車内はほぼロングシートで、あまり旅向きではないなと感じた。前日の夜行の疲れもあってか南小谷からはほとんど寝てしまった。大糸線の南小谷より北側は前々から乗ってみたいと思っていたのに残念である。糸魚川に着いて北陸本線の普通電車を乗り継いで敦賀まで行く。(サラッと一言で書いたがホントは超長い!!)途中金沢で昼食のざるうどんを食べた。また途中どこだかは忘れたが下りトワイライトエクスプレスとすれ違い、弟共々歓喜した。敦賀から湖西線に入り山科まで。途中進行方向左側に(多分)人生で初めての琵琶湖を見る。山科からはこれまた人生初の新快速に乗る。転換クロスシート&すんごいスピードで、「これでタダなの?」と感動した。神戸で普通電車に乗り換え垂水で降りる。夕飯をなか卯の牛丼セットで済ませ垂水のユースホステルで1泊。

8月20日
5時30分起床。身支度を整え6時ジャストに垂水のユースを出る。昨日のなか卯で牛丼をかき込み山陽本線の快速電車で姫路まで行く。月曜の朝ということもあって車内は通勤客だらけで座れなかった。姫路から真っ黄色115系の普通電車新見行きに乗り、倉敷で降りる。本来の予定では倉敷で観光する予定だったが気が乗らなかったのでここは見送った。代わりに、「弟が来年の修学旅行で行くから」という理由で行かないはずだった宮島(厳島神社)に行くことにした。そういう訳で倉敷では何もせずにあとから来た山陽本線の普通電車三原行きに乗って糸崎で降り、岩国行きに乗り換え、宮島口で降りた。駅前のセブンイレブンで弁当を買って食べる。宮島口から厳島神社のある宮島までの宮島航路は、青春18きっぷだけで利用することができた。恐るべし青春18きっぷ!船が出港し宮島に近づくに連れて、写真などで見覚えのあるあの鳥居が見えてきた。

あの鳥居 厳島神社

当たり前だが本当に海に鳥居が立っていて感動した。宮島に着いてまず、そこらじゅうに鹿がいることに驚いた。手に持ってたパンフを勝手に鹿に食べられてビビッてる人がいて笑った。ここでは普通に厳島神社を拝観し、あとは適当に神社の周辺をぶらぶらして遊んだ。時間が来たので再び宮島航路で宮島口に戻り、山陽本線の普通電車岩国行きに乗って岩国で下車。岩国駅前から出ているバスに乗って錦帯橋へ行った。

錦帯橋

バスの運賃が往復で480円かかってしまったので、弟と合意の上で橋を渡るのにかかる300円をケチり、錦帯橋は横から見るだけにして、川で水遊びした。ぶっちゃけ渡らないでも十分楽しめた。バスで岩国駅に戻り、山陽本線ではなく、あえて乗ったことのない岩徳線を使って徳山まで行った。なかなかローカルな雰囲気が味わえた。この日は徳山のホテルで一泊。

8月21日
5時30分起床。身支度を整えてホテルのバイキングで朝食を済ませ徳山から山陽本線の普通電車を乗り継いで下関まで行った。本州の端っこに来たという感慨に浸る間もなく小倉行きの普通電車に駆け込むようにして乗車。発射後すぐに電車は関門トンネルに入る。小6のときくぐったはずなのだが全然記憶になく、トンネルの意外な短さに驚いた。小倉に着いて門司港行きの列車を見つけとりあえず席を確保して、駅で列車の写真を撮っていると、みのり氏にばったり遭遇した。九州入りしておけばちょっとした話題にもなるだろうと思って小倉に来たわけだが、同じことを考えるヤツがいたとは… そのあとみのり氏と同じ列車で門司港まで行った。彼は鉄道記念館に行くと言って、ここで別れた。

門司港

我々は特に何をするか決めていなかったので、駅で写真を撮ったり、港の近くの「マリンゲートもじ」でアイスを食べながら船を見たりした。いろいろ見て回ると、ここから下関の唐戸まで船が出ていることが分かり、せっかくだから乗ろうと思い、乗船料の390円がもったいないとごねまくる弟をなんとか説得して船に乗った。

船

唐戸から下関の駅まで30分ほど歩いたが、下関の町は道の両脇にヤシの木が生えていたりでいかにも南の町という感じでとてもおしゃれだった。下関から山陰本線の普通列車に乗った。車窓から見える海がとてもきれいだった。小串で降りて、改札の外へ出る。徒歩3分で予定していた海水浴場に着いた。

小串の海水浴場

水の色はこの世のものとは思えないほどに美しかった。海水浴場には我々以外誰もいない、いわゆるプライベートビーチ状態で、人の目を気にせず遊びたい放題に遊んだ。あっという間に列車の時間になり、小串駅から再び列車に乗った。この列車には鉄研の人が誰かしら乗っているだろうと踏んでいたが、意外にも誰もいなかったので微妙に驚いた。遊び疲れで20分くらい寝落ちするが、滝部で目を覚まし難読駅の特牛(こっとい)の駅名表をなんとか撮った。終点の長門市で降りる。昼食をとっていなかったので、駅前を探索し「ふれあい食堂」を発見したのでここに入った。僕は焼きそば、弟はわかめうどんを注文した。次の列車まで時間があまりなかったので店の人を急かす形になってしまったが、スタンダードな焼きそばという感じでとても美味かった。

ふれあい食堂 焼きそば

急いで駅に戻り益田行きの列車に駆け込んだ。キハ120系のロングシート1両で残念だが、景色が綺麗なので良しとする。益田到着後一通り列車の写真を撮ったあと山口線の列車に乗り込むと、ことでん氏がいらっしゃった。車内で学祭あおばのことや、今回の合宿のルートについてお話を伺った。そうこうして列車は今回の合宿の開催地である津和野に到着した。駅前で見知った鉄研の会員の顔が勢ぞろいした。なんと原付で登場した会員もいて、すごい驚いた。弟とはここで別れ、コンビニで夕飯を調達したのちホテルへ向かった。ホテルでは、会員が旅行の途中で手に入れた各地のお土産をつまみながらルート発表会で大いに盛り上がった。中には、仙台から北海道を経由してくる人や、前日まで東京をうろうろして夜行で飛んでくる人もいて面白かった。

8月22日
6時起床。身支度をすぐに済ませ、弟と合流。始発組とともにコンビニで朝食を調達したのち、津和野駅から益田行きの始発列車に乗る。調達した朝食を弟とともに車内で食べる。益田で降りて山陰本線快速アクアライナーに米子まで乗車。クロスシートだったのでくつろげた。米子では次の列車まで時間があったので昼食として駅前のうどん屋で肉うどんを食べた。その後観光案内所で米子駅周辺の観光案内を受けたが結局観光はせず、駅前の土産物屋を見物したり、ホームで写真を撮ったりして過ごした。その後は延々山陰本線を乗り継いで花園まで行った。途中園部まではアルプス氏とご一緒させていただいたので、お話などして過ごした。花園駅から山陰本線に沿って北に歩いていくとファミレスがあったので、そこで夕飯を済ませた。ファミレスから出た後宇多野ユースホステルへ向かい、今晩はここで泊まった。

8月23日
6時30分起床。バイキングで朝食を摂り、チェックアウト。宇多野ユースホステル前のバス停からバスに乗り西ノ京円町で降りる。山陰本線円町駅から快速電車で下り、嵯峨嵐山で下車。まずは前々から見たいと思っていた渡月橋を見に行った。同じ京都でも街中とはだいぶ雰囲気も違って、嵐山は風光明媚な場所である。

渡月橋

渡月橋は遠くからみると確かに写真で見るように趣のある感じだったが、実際近くで見てみるとそうでもなく、どこにでもありそうな普通の橋だった。なにより、橋を車で走れることを初めて知って衝撃を受けた。一通り見たので次の目的地である野宮神社へ向かった。途中、よく写真で見る竹林を散策した。朝早い時間だったおかげなのか人がほとんどいなかったので、竹林は静かでいい雰囲気だった。嵐山での観光が一通り終わったので再び嵯峨嵐山駅に戻り、普通電車に乗り円町で降りる。西ノ京円町からバスで北野白梅町まで行く。ここから徒歩で北野天満宮まで行き、参拝した後バスで北野白梅町へ戻り、バスを乗り換えて金閣寺へ行った。

金閣

金閣は中学の時修学旅行で見て以来だったが、やっぱり美しく、豪華絢爛といった感じだった。またバスに乗って今度は竜安寺を見に行った。竜安寺といえば石庭が有名だが、敷地内の木や苔などもよく手入れされていて綺麗だと思った。石庭はというと、説明するまでもないが広い庭の中に武骨な岩が幾つか突き出ているといった風で、静寂で神秘的な印象を受けた。

竜安寺石庭

そんなこんなで竜安寺を見ているうちに昼になった。昼食は中学の修学旅行で食べた喫茶&軽食「ひとみ」で食べたかったのだが、場所が分かりにくかったので街中を相当歩き回ってようやくたどり着いた。僕はオムライス、弟はカツ定食を注文した。味はオーソドックスなオムライスで、普通に美味しかった。

ひとみ ひとみのオムライス

店の雰囲気は修学旅行の記憶のままだったのでちょっと思い出に浸ることができた。昼食を済ませた後はバスで銀閣寺へ行った。

銀閣

銀閣は午前中に拝観した金閣とは打って変わって質素な造りだった。加えて、銀閣の庭の木々も青々としてとても美しかった。銀閣を出て八ッ橋の皮を買い、バスで清水寺へ向かった。

清水の舞台

清水では地主神社の恋占いの石で遊んだり、音羽の滝の水を飲んだりした。ちなみに僕は音羽の滝のどれに何の効能があるのか忘れてしまったので寺の人に聞いたところ、寺でもそれは把握しておらず民間で勝手に設定されているだけであるから、水を飲むときに願いを祈りながら飲むようにとのことであった。初めて知った。日が暮れてきて、しかも雷が鳴り始めたので土産を買い、急ぎ足でバス停に戻るも乗るべきバスが分からず、徒歩で京阪の清水五条駅に向かった。我々にとっては人生初の京阪電車である。伏見稲荷で下車。もちろん伏見稲荷を見るためである。だいぶ日が暮れてしまったが、15分もあれば参拝できるだろうと高をくくるがとんでもない。いくら歩いても見えてくるのは鳥居ばかりである。

伏見稲荷

30分歩いてようやく山頂にたどり着くが帰り道が分からず勘で歩いたせいであやうく遭難しかける。その後もなんだかんだあってやっとの思いで下山したときには1時間30分経っていた。まさしくラスボス級の観光スポットであった。もう完全に夜になっていたので、時間があれば寄ろうと思っていた平等院鳳凰堂をあきらめて奈良線で京都に戻り、東海道本線で大垣まで上った。電車の中で、八ッ橋の皮を食べながら弟と談笑した。大垣駅前のロッテリアでハンバーガー3個とポテトSで夕飯を済ませ駅のホームに戻る。大垣22時49分初のムーンライトながらに乗り込んだ。この日はこの列車で夜を過ごす。

8月24日
出発の時に乗ったムーンライト信州と同じで、夜間減光しないので車窓を見ながらうつらうつらする。静岡で下りのムーンライトながらとすれ違ったのを見たあと寝落ちした。横浜を出たあたりで目が覚める。見慣れた東海道線の車窓が目に飛び込んできてもうすぐ旅が終わる予感を感じさせる。品川を定時で発車し、東京にも定時で着いた。本当ならこのまま房総か鎌倉でもうひと遊びする予定だったが、昨日の伏見稲荷のおかげで足をやられてしまったのでそのまま帰ることにした。長かった鉄研合宿は終了した。

あとがき
今回の旅行では、希望通り学生の身分を十二分に堪能することができた。また弟に感想を聞いたところ、「今年の夏休みは1日に2日分遊んだ。昨年受験で遊べなかった分まで遊んだ。」とのことだったので、僕にとっても弟にとっても大変に有意義な旅行だったと思う。