2014年 夏合宿

今回の合宿地は、愛媛県松山市(道後温泉)。


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合宿の旅程などを、参加者ごとに紹介します。
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参加者  はやぶさ  LP42  サンポート  北越  カタナ  ヒサシ138  青ガエル  キマロキ  キハ285  はつかり  キハ110  キュウべえ  TJライナー  グラシア  よっしー  中將  キハ52  桿菌

北越

Myスーパーカブ50
国道425号下北山十津川間にて

こんにちは、北越です。夏休み中の合宿について報告したいと思います。

6月ごろに通学用にスーパーカブを購入して以来、私はカブで様々な場所に行ってきました。そして夏休み、せっかくだからカブで遠くへ行きたい、そういえば夏合宿がある、という具合でカブで松山合宿へ出た次第です。後悔は特にしていません。
なお以下、国道○号をR○、(県名)県道○号を(県名)r○と表現します。県名については省略する場合もあります。また市街地など細々した道は省略する場合があります。特記しない場合、通学用スーパーカブ50での移動です。

あ、定義のお守り装備済みです。


8月10日 <宮城r22>バイト先<R286>碁石ローソン<R286>仙台市中心部

仙台市中心部にあるバイト先の大掃除を済ませた後、深夜に出発。R286で山形へ向かいます。
しかし、台風11号の接近に伴い、大雨、暴風が吹き荒れる中笹谷峠を越えるのは危険と判断、 ルートを変更するため仙台市中心部へ戻ります。戻るにつれ雨はやんで行きました。

8月11日 仙台市中心部<R4>安達SA<R4>郡山<福島r8><R49>五泉<R290>長岡<R8>金沢 <山側環状線R159・石川r22>小松<R8>疋田<R161>道の駅マキノ<R161>

日付が変わり仙台市中心部に戻った後、今度はR4を南下します。日本海側を通る台風11号をやり過ごそうという考えです。
順調に福島県に入り、福島バイパスに入ったあたりでまた大雨が降ってきました。 深夜なので他車に気を使う必要はそれほどありませんが大雨で非常につらかったので、安達SAに入ります。
大雨の安達SA
SA内で時間を使うも大雨は弱まる気配を見せません。仕方がないので大雨の中出発します。
郡山市内で福島r8へ入り西へ針路をとります。 雨が弱まった4時30分ごろR49へ入り、7時ごろ会津若松市を通過。新潟県内ではR290でやや内陸を走り、10時ごろ長岡市内でR8へ入ります。 台風一過とは名ばかりの霧雨が降りさらに暴風に煽られながら進むと日本海が見えてきました。
鯨波セクションを奥中山寄りの内側から見てみよう
当会レイアウトの鯨波セクションそのままの光景を感動しながら眺め、ひたすら西へ向かいます。18時には金沢市内へ入り、山側環状線というバイパスを他車の迷惑にならないように全力で走り、 23時ごろ敦賀市の南でR161に入り、琵琶湖の西を走ることにします。
道の駅マキノで休憩し、ひた走っている間に日付が変わります。

8月12日 <R161>京都市内<R1>大阪市内<R26>和歌山港<南海フェリー>徳島港<R55>高知市内<R56>

R161をひた走っているうちに京都市内に入り、R1へ。大阪市内でR26に進み、和歌山港へ向かいます。
フェリーかつらぎ
和歌山港より南海フェリー下り5便に乗船。やっと休憩できます。初フェリーの感動よりも先に睡魔に襲われ睡眠を1時間ほどとった後、 徳島港に着岸。再びカブにまたがり室戸岬方面へ向かいます。
よくわからないうちに室戸岬を通過。19時ごろには高知市内へ入り、 合宿目的地松山の南をスルーしひた西へ向かいます。

8月13日 <R56>宿毛港<宿毛フェリー>佐伯<日豊本線>延岡駅<日豊本線>佐伯駅<R388>湯前 <R219>人吉駅<肥薩線>那良口駅<肥薩線>人吉駅<肥薩線>八代駅

ニューあしずり
日付が変わったころ宿毛港に到着。宿毛フェリーで九州は佐伯へ渡ります。
船内でゆっくり休み、3時半に佐伯港に到着します。佐伯駅で一旦カブを降り、一日三往復の延岡行きの普通列車に乗車し、 私の趣味である走行音の収録を行います。乗車中レコーダーを回したまま爆睡し、気が付いたら延岡に到着していました。すぐに佐伯方面の特急で折り返し、佐伯にて下車。
カブを回収し、熊本県湯前へ続くR388へ歩みを進めます。このR388は国道なのに未整備区間が長い、いわゆる酷道として有名です。そのギャップを楽しむため、R388を走ります。
佐伯からしばらくの間はその牙をむかないR388ですが、大分から宮崎へ入る県境の区間の直前で突如右折、青看板にも延岡方面は直進の県道へ・ 右折国道は幅員狭小で離合困難だと親切に書いてある始末です。
主食級酷道
親切な青看を無視し、右折するとそこには1.0車線、堆積物多数、ガードレールなしという滑ってがけから落ちたら即死という素晴らしい酷道が広がっていました。対向車と堆積物によるスリップにびくびくしながら進み どうにか一つ目の酷道区間を抜けます。
R10との重複区間や並行バイパスの建設区間などを進み、R388最大の難所、大河内越区間へ突入します。
怪しい法面
1.0車線なのは当たり前、急こう配、路上に落石が散乱、法面も崩れているのが普通という壮絶な区間です。
大河内越
4速中の2速でえっちらおっちら大河内越まで登り、落石を踏まないよう注意しながら下って行きました。
17時ごろやっとR388を抜けR219を走り人吉駅へ。人吉駅にカブを置き列車で→那良口→人吉→八代と 進み、八代駅そばのネットカフェで睡眠をとります。

8月14日 八代駅<肥薩線>人吉駅<R219>西米良<R265>小林<R221>都城<R10>鹿児島<鹿児島r217> 谷山IC<指宿スカイライン>川辺IC<R225>枕崎駅<指宿枕崎線>鹿児島中央駅

忠告
人吉駅に戻ってカブにまたがり今度は酷道265号に入っていきます。
R265は九州で最も酷な国道ということでその手の人には有名の様です。 今回は最悪区間でなくその南の尾股峠・輝嶺峠区間を走ります。およそ40kmにわたり「山岳部で未改良のため幅員が狭くカーブが多いので注意して運転」 しなければならない区間(尾股・輝嶺峠区間北端の脅し看板より引用)が続きます。
林道もおにぎりを立てれば国道
おまけにこの区間を走行中ずっと大雨が降るという最悪のコンディション。雨でハンドルを誤りがけから転落しないよう細心の注意を払いながら走行します。 途中軽トラが列をなして追い越していくのに驚いたりしたものの、無事に死なずに人里に戻ってきました。
小林よりR221で都城、R10で鹿児島、そこから鹿児島r217と走行し途中谷山ICより 指宿スカイラインへ入ります。仙台圏ではあまりなじみがないと思いますが、原付でも通れる有料道路です。
川辺IC
ただ料金はやたら安く、川辺ICまでの2区間でわずか30円。ビックリしながら支払い、R225へ。
枕崎駅に19時ごろ到着し、カブを置いてから指宿枕崎線に乗り鹿児島中央駅へ向かいます。 走行音収録もお盆だからか、他のお客さんの声が入らず良い収録となりました。
ネットカフェで睡眠をとります。

8月15日 鹿児島中央駅<指宿枕崎線>山川駅<指宿枕崎線>鹿児島中央駅<指宿枕崎線>枕崎駅<R225>川辺IC <指宿スカイライン>知覧IC<鹿児島r32>知覧特攻平和会館<r32>知覧IC<指宿スカイライン>頴娃IC<r27> 西頴娃駅<R226>西大山駅<R226>枕崎駅<指宿枕崎線>山川駅<指宿枕崎線>枕崎駅<R270> 市来<R3>

昨日の収録がうまくいったせい…ではないと思いますが、寝坊し指宿枕崎線の始発には間に合わなくなってしまいました。
仕方がないので山川までを往復し、 鹿児島中央駅新幹線発車メロディを収録、指宿枕崎線枕崎行きに乗り枕崎駅まで移動。そこからカブで指宿スカイラインを走行しに行きます。
走行している途中知覧特攻平和会館と言う博物館に興味を持ち、見学してみることに。
航空自衛隊の練習機T-3
この博物館は旧陸軍の知覧飛行場跡に建っており、その関係の資料、機体およびその模型、特に特攻隊の資料が展示されていました。写真は航空自衛隊の練習機T-3です。また、この日は終戦記念日だということもあり、 見学者が大変多く鐘の音も響いていました。

西大山駅
見学した後、雨に降られながら西大山駅へ向かい、JR最南端の駅を見学、急いで枕崎へ戻りカブを置いて指宿枕崎線山川行きと折り返し枕崎行きに乗車。
21時ごろ枕崎駅よりかつての鹿児島交通線の走っていたR270加世田方面へ走ります。
そのまま走り伊集院のあたりからR3へ、 後で地図を見たら通った記憶のないトンネルがあったりしたので相当疲れていたようです。

8月16日 <R3>新水俣駅<R3>熊本駅<R3>新鳥栖駅<R3>原田<R200>黒崎<R3>関門トンネル人道門司側入口 <R3>小倉駅

休憩しつつひた走り、新水俣・熊本駅で新幹線発車メロディを収録します。
新水俣駅での発車メロディの収録が停車時間が短く放送がかぶりうまくいかず、 熊本駅で時刻を調べると17時ごろに新鳥栖駅でつばめが退避のため長時間停車する模様。急いで新鳥栖駅へ向かい収録します。結果は読み通り放送のかぶらないメロディを 収録することができました。何れの駅の発車メロディも壮大でいいメロディです。
そこからなお走りR200筑豊方面に向かう途中に冷水峠を通ります。 峠の下にはトンネルが通っていますがあいにく50cc原付は走行できず、大雨の中旧道峠を暗く雨のため視界が悪い中必死に走りました。

関門橋
黒崎からR3に戻り目指すは関門海峡をくぐる関門トンネル人道。しかし通行時間は22時までとなっており着いた時には23時で閉まっていました。 つくづく北九州は原付に厳しいところです。
仕方なく小倉まで戻りネットカフェで睡眠をとりました。

8月17日 小倉駅<R3>関門トンネル人道門司側入口<関門トンネル人道 R2>関門トンネル人道下関側入口<R2>広島<R54>三次駅 <三江線>浜原駅<三江線>三次駅<R183>備後落合<R182>

関門トンネル人道が6時に開通するのを待って人道をカブを押して歩きます。
福岡山口県境
県境を越えると登り勾配があるため地味に疲れます。
トンネルを出てR2をひた東へ進みます。広島市内より芸備線に沿って北に向かい、三次駅に着きます。
三次駅からは乗客が極端に少ないことで知られている三江線に乗車。三江線の中間地点である浜原駅までの間を往復します。
ガラガラ
乗客数は行きは5人、帰りは3人(いずれも自分含む)とうわさ通りの路線でした。
20時半に三次駅に戻った後、R183に出て芸備線に沿って登場します。 備後落合駅付近でR314に入り、東城のコンビニで休憩した後暗闇の中ひた東へ向かいます。

8月18日 <R182>新見駅<芸備線>備後落合駅<芸備線>新見駅<岡山・鳥取r8><R181米子市街<R181><鳥取・岡山r8> 新見駅<姫新線>津山駅<姫新線>新見駅<R180>

途中大幅な休憩をはさみ新見駅着は5時ちょうど。
芸備線始発の快速備後落合行きに乗車。即折り返し新見駅に8時ごろ戻ってきます。
そこから伯備線特急やくもの撮影ポイントを探し、 伯備線沿いの岡山・鳥取r8を走行します。適当に走っていたらいつの間にか米子市街に着いていたので温泉に入ったり携帯を充電したりしてして時間をつぶし来た道を戻ります。
よく見るとぶれてる
やくもを撮影した後、新見駅より姫新線の津山行きに乗車し、すぐに折り返し新見駅に23時半ごろ戻ってきました。
カブにまたがり、伯備線沿いのR180を南に向かいます。

8月19日 <R180>備中高梁<R313>久世<R181>津山駅<因美線>智頭駅<因美線>津山駅<R429><R373> 志戸坂トンネル<R373><R429>福知山<京都r8>綾部<R27>和知<r12>美山町<R162> 京北下弓削町<r366>京北塔町<R477>途中<R477琵琶湖大橋>守山<滋賀r559r26r25湖岸道路>彦根 <R8>米原<R21>大垣市内

日付が変わり0時半ごろ備中高梁でR313に入り今度は北東に針路をとります。やたら大回りしていますがこれは怪しい県道に迷い込み遭難するのを防ぐためです。
ひたすら走り3時半ごろ津山着。ネットカフェで休憩後4時58分発とやたら早い因美線始発快速智頭行きに乗車。すぐに折り返し8時に津山着。カブにまたがりR429を東に進みます。
このR429も一部区間に極悪路を含む酷道で有名です。最初はそれなりのカーブがあるのみのいい道が広がり拍子抜けしていると、 R373との交差点に差し掛かりました。このR373を北に向かうと鳥取自動車道、つまり高速道路なのに原付で走行可という 不思議なトンネルがある模様。R429をはずれR373を北に向かいます。
志戸坂トンネル
目的のトンネルの名は志戸坂トンネル。標識を見る限りだとこのトンネルは高速道路でなく一般道扱いの様です。しかし両端を高速道路に挟まれているため走ってきた車はそのままの速度で 突っ走ります。原付で走ることを考えるととてつもない恐怖です。幸いにも交通量が少なく車と車の切れ目を狙い走ると追いつかれたり抜かされたりすることなく走ることができました。
R429に戻り東へ向かうといよいよR429がその本性を発揮してきます。高野峠は急カーブと急勾配が連続し、私のカブも4速中の2速ですら登れず普段走り始めにしか使わないローギアな1速10km/hで ちびちび走らざるをえません。

生野(青垣)峠
生野(青垣)峠は津山側はそうでもないのに峠の直前に達した途端1.0車線幅員狭小路肩軟弱離合不能大型車通行困難な道へと変貌します。直前のまともな道である R312から20kmもあるため大型車で来ると絶望する展開です。

榎峠の青看
兵庫県と京都府の境である榎峠はまず入口で青看が「この先幅員狭小のため離合困難」だと赤文字で丁寧に説明してくれます。 怪しい舗装の狭い道を進むと切り通しがあり榎峠に着きます。路肩のポールも倒れかかり下手に端っこを走るとそのまま崖下に落ちて行ってしまいそうです。
天下の国道である証拠
乗用車同士の離合で片方がカーブのちょっと広くなっている個所で離合するため50mぐらいバックする光景などを眺めながら 峠区間を抜け、そしてR429も終わりR9・そして京都r8へ入ります。
京都府内の様々な道路を走りR477へ入ります。ええ、例により酷道です。どんな酷道かというと
百井別れ
酷道477号はこの先左にUターンしの作業道にしか見えない道の方向に進んでいきます。これでも天下の国道です。
俺は言ったからな!後は知らねえぞ!
青看が言うんだから間違いないです。

百井峠区間
その方向へ向かうと杉に囲まれ薄暗くそのくせ落下対策がまるでない、ついでにやわらか法面も完備・路面は荒れているという 素敵な酷道が待っていました。しかも時刻は18時半。ただでさえ薄暗いのがますます暗く、見えない路面を必死に探しながら何とか酷道区間を抜けだしました。もう嫌です。こんなの。 まだ死にたくないです。暗いだけでかくも危険になるもんなんですね、当然かもしれませんが。
琵琶湖大橋をたった20円で渡りひた走って大垣市内のネットカフェで睡眠をとります。

8月20日 大津市内<R21>美濃川合<R41>川辺<R418>国道否定標識<八百津町道(旧岐阜r353)>潮見<r402><r412> 恵那市笠置<R418>武並<R19>春日井<R155>小牧<R41><R302>梅之郷<R23>小津町IC <R42>松坂

この日は万年通行止めで有名なR418の状況視察をします。
高山本線沿いの川辺からR418に入ります。しばらく走っていると上半分が板で隠されている青看などそれらしい雰囲気が漂ってきます。
そして建設中のバイパスをはずれると、いよいよ道は狭くなっていきます。
あんまり車通らねえんだろなあ
路上に通行に支障のでる倒木もありました。そしてたどり着いた旧岐阜r353との交差点。ここにはその筋の人には有名な「国道否定標識」があります。
×
青看上のおにぎりに大きく×がつけられている通常ありえない表示にしばし見とれていました。
そこから先のR418は通行止めなので旧r353へ向かいます。既に県道指定を外れているからか 落石も多く走りづらい路線でした。
きわめつけ
しかしこの落石はいかがなものかと思います。r402、r412とつなぎR418通行止め区間の向こう側に出るとここにも青看が。内容はR418の行き先が×というもの。こちらもなかなか面白くしばらく眺めた後、 R418の通行止めバリケードを確認し、R418を進みます。
R19等を使って名古屋へ。名古屋からはR23で紀伊半島へ進みます。松坂のネットカフェで睡眠をとりました。

8月21日 松坂<R42>熊野市小坂<R308>熊野市五郷<R169>下北山村上池原<R425>御坊市塩屋<R42>和歌山港 <南海フェリー>徳島

さてこの日はこの合宿のメインイベントと言っても過言ではない、R425の走行を行いました。R425は紀伊半島横断国道ですので、ほぼ全線が酷道であり、半端な覚悟で走ると遭難するとの もっぱらの噂。私もこの酷道を走るためにガソリンスタンドの位置と営業時間(ガソリン携行缶の有無)・食糧補給の可能性・日中の走行になるようスケジュールの調整等の 検討を進めてきました。また、当時はR425三重側の土砂崩れによりR42からR169までの間の区間が通行止めになっており、私のR425トレースは奈良県内のR169上池原交差点からとなりました。
さて、上池原交差点からしばらくはちゃんと2車線ありますが、これは罠。 この区間は昔R169だったので比較的整備されているのです。
無慈悲な絞り込み
よってR169旧道区間を抜けると道は容赦なく1.2車線ぐらいまで狭くなり、勾配も急になってきます。

役立たずの落石防止ネットくん
きついヘアピンカーブを繰り返すにつれ道は切り立った崖を走行するようになり、R425名物適当法面からの落石がひどく、たまに小石を踏んではビックリしながら走ります。

白谷トンネル
峠の白谷トンネルは延長が1000m近くあるのに照明なし・1車線。こんなところに文明の利器なんか有るわけありません。対向車に接近を知らせるためホーンを鳴らしてから進入。 対向車なんているわけないのですが。トンネルを抜けても状況は変わらず、落石多数、幅員狭小、 路肩軟弱。

お里が知れる
小崩落した路肩にカラーコーンが設置してありましたが、重しが明らかにその辺の路上に落ちていたであろう石であったのには思わず笑ってしまいました。
やっとのことで十津川村の十津川温泉に着き温泉を味わった後、最大の難所である十津川龍神間の牛廻越区間へ入ります。
今までは曲がりなりにもガードレール等がいくらか設置されていたのに対し、この区間では切り立った崖を走行する区間でも必要最低限以下の設置。 ハンドル操作を誤ると川にダイブ。涼しいどころではありません。それなのに十津川側は国道沿いに集落が県境手前まで点在し、その集落を結ぶ村営バスが走行しています。 マイクロバスとはいえ、
バスだ!
こんな場所で離合はしたくないです。頑張ってしましたが。

牛廻越
奈良側最後の集落の迫西川を過ぎ、奈良県の酷道名物の真っ赤なインパクト大の標識のある牛廻越を越え和歌山県に入ると、 いよいよ道は酷道のレベルを下回り林道クラスへ。ここからは集落もなく通行量も皆無に近いため、色々と大変なことになています。

二郎系酷道
お情け程度の舗装もところどころ剥がれ、落石も非常に多く走りづらいことこの上ありません。国道を示す逆三角形の標識と道路状況が釣り合っていません。

これが3か所ぐらい
ちょっと前に降っていた大雨の影響か路上にクッソ汚い洗い越しも出来いました。ついでに路肩も崩れていますね。

国道の仕業
挙句の果てに走行中カブのステップ付近にその辺に落ちていた木の枝が挟まる始末。一応国道です。
そんな道もR371と重複すると穏やかになります。R371自身も紀伊半島縦断酷道として有名ですが今回はR425を走ります。R371と別れるとR424と重複。
しばらく2車線快走路を走ると丁字路へ。R424は2車線快走路のままの直進ですがR425は左折らしいので左に曲がると、
世界は残酷である
こんなふうになりました。R424とR425。番号が一つ違うだけでこんな格差に。悲しいです。
1.0車線の道を走りどうにか酷道区間を抜けるとそこは海。R425も終点を迎えました。
交差点からR425を振り返りつつ、時間がないのでR42を北上。
和歌山港より南海フェリーに再び乗ります。徳島港到着後、ネットカフェにて休憩をとりました。

なお、R425は尾鷲御坊間において海岸沿いに南を大きく迂回するR42と同じ距離であり、 さらにR425のちょっと南を走行するR311経由はそれよりも40km程短い160kmの距離で尾鷲御坊間を結んでいます。R425の線形が非常に悪いためです。 R425に紀伊半島横断国道としての意義はありません。急がばR311を回ってください。2輪ならともかく4輪だと地獄を見ます。

8月22日 徳島市内<R192>(記憶になし)<R192>佐古駅<高徳線>徳島駅<徳島線>阿波池田駅<徳島線>徳島駅 <高徳線>板野駅<高徳線>佐古駅<徳島・香川r1>引田<R11>高松<高徳線>徳島駅

この日は徳島駅で切符を調達した後、四国内でも特にひどいR439京柱峠へ。しかし雨のため断念し適当に列車に乗りました。
その後18時半ごろから高松駅に向かうため 、徳島・香川r1を北上しましたが、これが大当たり(大外れ?)でした。
突然の死亡宣告
突然看板に大型車通行制限を一方的に宣言されると道は1.0車線になります。
夜食としてちょうどいい酷道
鹿避けのためホーンを鳴らしまくりビクビクしながら峠を越しました。
高松駅から徳島行きに乗車。三本松で折り返す予定が寝過ごし徳島まできてしまいました。 仕方なく駅前のネットカフェで休憩をとります。

8月23日 徳島線<徳島線>阿波池田駅<土讃線>高松駅<高徳線>徳島駅<高徳線>高松駅<瀬戸大橋線>岡山駅 <瀬戸大橋・土讃・土佐くろしお鉄道線>宿毛駅<土佐くろしお鉄道・土讃線>高松駅

この日からは前日に調達したきっぷ「四国グリーン紀行」を使います。 四国グリーン紀行とはJR四国・土佐くろしお鉄道全線の列車のグリーン車・普通車に4日間乗り放題で2万円という素晴らしいコストパフォーマンスが特徴のトクトクきっぷです。 これを使い4日間特急に乗りまくります。
剣山1号で阿波池田、しまんと4号で高松、うずしお7号で徳島、うずしお12号で高松、
特急うずしお12号
快速マリンライナーで範囲外(別運賃・別料金)の岡山へ向かいます。
道内特急並みの長距離ランナー
岡山からは四国を斜めに突っ切り宿毛まで5時間近くひたすら走る特急南風13号で宿毛へ向かいます。
宇多津で思いがけず車内販売員が乗車してきたので意表を突かれる形で駅弁のたこめしを購入。 美味しかったのであまり後悔はしていません。土讃線の峠越えのダイナミックな走りを堪能し、 寝ているうちに宿毛着。12分で折り返し、あしずりとしまんとで高松へ。 ネットカフェで休憩をとりました。

8月24日 高松駅<予讃線>宇和島駅<予讃線>高松駅<高徳線>徳島駅<高徳線>高松駅<予讃線>松山駅 <予讃線>高松駅<R11>

ひたすら特急に乗ります。予讃線の始発特急いしづち101号で松山、宇和海5号で宇和島、 折り返し宇和海8号で松山、いしづち16号で高松、うずしお15号で徳島、うずしお20号で高松、 いしづち・しおかぜ21号で松山へ行きます。
新鋭8600系
松山からは新型特急車両8600系を使ったいしづち104号で高松へ向かいます。疲れていたからか挙動が大きく感じられました。
23時半ごろからカブにまたがりR11を徳島方面へ進みます。

8月25日 <R11>徳島駅<高徳線>高松駅<高徳線>徳島駅<鳴門線>鳴門駅<鳴門線>徳島駅<牟岐線>海部 <牟岐線>徳島駅<R55>阿南<R195>御免<R55>高知市内

2時ごろ徳島に着き、給油や洗濯などを済ませた後、徳島駅より列車に乗車。
特急むろと1号
うずしお2号で高松、うずしお1号で徳島、鳴門までを往復した後むろと1号で牟岐、海部までを往復し、むろと4号で徳島に着きます。
カブに乗って南下し、今度は室戸岬を通らず内陸をショートカットするR195を通ります。
軽食な酷道
途中でセンターラインが消滅し素掘りトンネルも存在する楽しい路線です。高知県に入ったあたりで日が沈み、 20時半ごろ高知市内に入ります。市内のネットカフェで休憩をとります。

8月26日 高知市内<R56>須崎<R197>鬼北町日吉<R320>宇和島駅<予讃線>高松駅<瀬戸大橋線> 児島駅<瀬戸大橋・土讃線>窪川駅<予土線>土佐昭和駅<予土線>窪川駅<予土線>宇和島駅<R56>

四国グリーン紀行もこの日で有効期限が切れます。その前にやっておきたいことがあるので2時ごろ高知市内のネットカフェを出てR56・R197・R320を通って宇和島へ向かいます。
日ごろの行いがとても悪いためか、R197へ入るころからぽつぽつと雨が降り始め、 そのまま大雨となってしまいました。コンビニで休憩しても雨は弱まらず、寒さで凍えながらがむしゃらに宇和島を目指します。
結局8時ごろ宇和島に到着し、特急宇和島6号に乗車、松山へ向かいます。いしづち14号で高松へ、 快速マリンライナー36号で四国グリーン紀行有効範囲ぎりぎりの児島へ向かい、南風13号で一気に窪川へ。窪川からは暇なので予土線を土佐昭和までの間を往復し、そのまま宇和島へ向かいました。
宇和島駅をカブで22時半ごろ発ちます。

8月27日 <R56>宇和島駅<予讃線(内子経由)>松山駅<予讃線(伊予上灘経由)>宇和島駅<R378>八幡浜<R197> <R56>道後温泉

6時ごろ宇和島駅に戻り松山駅までの間を予讃線で往復します。
行きは高規格で山中を走る内子線経由のキハ185系普通列車仕様に乗車。シートのリクライニング機構が固定されているため、変な姿勢を長時間強いられます。
帰りは海沿いを走る伊予上灘経由のキハ54に乗車。ロングシートながら前面展望にすぐれており、 楽しめました。
宇和島に戻った後、カブで松山を目指します。予讃線乗車中大型車通行困難という挑発的な看板が掲げられており興味を引いたR378を経由していきます。
楽しく頂ける酷道
看板通り、リアス式海岸の絶壁を1.2車線の ひょろい道がつたっていく楽しい道でした。そのうち内陸のR56に戻り松山に到着。道後温泉駅前でLP42氏と合流。鉄道利用組を待ちかまえました。揃ったところで宿へ。 布団ってこんなに有難いものなんですね。

8月28日 道後温泉<R317>今治<R317しまなみ海道>尾道<R2>福山<R313>美作落合<岡山r411>美作追分 <R181>津山<R53>鳥取市内<R9>

7時半ごろ宿を出発。本州四国間では唯一原付が自力で渡れるしまなみ海道を走行します。
しまなみ海道
海峡を渡る区間だけ高速道路の横の道を走行し、島内では下道を走るようになっています。あいにくの雨模様の中、潮風に吹かれ走ります。
最後の橋はあえて渡らず、渡し船を使ってみます。
むかいしま-2
渡し船は小さく、目の前を船が横切るだけで 大揺れです。そんな渡し船を楽しんだあと船を降りるとそこは本州。さあ、帰りましょう。
R2をひたすら東上。13時半ごろ着いた福山よりR313へ。

あとMDかっこいい
備中高梁で久しぶりに5Eに出会った後、19日に走行した区間へ。まったく同じだとつまらないので岡山r411を通り17時ごろ津山へ。 大型車通行禁止の看板に惹かれ来ましたが、大したことはなかったです。
R53に入り20時ごろ鳥取よりR9へ。 福知山方面へひたすら走ります。

8月29日 <R9>福知山<R175>舞鶴<R27>敦賀<R305>小松<R8>

寒さに震えながら2時ごろ福知山よりR175に入ります。途中大幅な休憩をはさみつつ舞鶴に7時半ごろ到着。 海上自衛隊の護衛艦あたご・みょうこう・ふゆづきを柵越しに見学します。
手前があたご 奥のマストがみょうこう
ふゆづき
初めてみる護衛艦は 他の船と違い独特の頼もしいオーラを放っていました。また護衛艦ふゆづきは最近進水したばかりの新鋭艦だとのこと。ちょっとお得な気分になりました。
ひたすら走り10時に敦賀からR305で海沿いへ出たりしながらひたすら北上。
16時ごろ富山付近でパンクをしたりしつつも、さらに北上。22時ごろ糸魚川を通過し、ひた走ります。

8月30日 <R8>柏崎<R352>出雲崎<R402>新潟<R113>赤湯<R13>山形<R286>仙台市内

途中大幅な休憩をはさみつつひた東へ。R352でまたも海沿いに出たりしつつ10時ごろ新潟よりR113へ。
米坂線に沿って宇津峠を越します。
赤湯からR13に入り山形へ。山形からR286に入ります。 今まで見慣れぬ土地を一人ぼっちで走っていたため、見慣れたR286の逆三角形の標識を見るとホッとしました。 やっと帰れるんですね。
笹谷峠への登り
最後の難所は笹谷峠。今まであんな道やこんな道を走ってきたためか、 笹谷峠がやけに立派な道に見えます。不思議ですね。
笹谷峠を下り、仙台市街に入り、家につきました。


この合宿でのカブの走行距離は6336.7kmとなりました。また、燃費は81.03km/Lとなりました。 どうやったらこんなに低燃費でしかも1日600km以上も走っても無事でいられる原付を作れるんでしょうか。 HONDA技術陣には感謝したいです。
あと横になれるって貴重なことなんですね。以前の合宿で知ったことを改めて再確認。

お読みいただきありがとうございました。

あとお天道さん絶対許さない。


酷道とカブ
国道429号生野(青垣)峠にて